覚えることが仕事なのか、覚えないようにすることが仕事なのか。

今の職場はあんまり意に添わなくて

会社全体の中でも、あそこはちょっとね、などと言われていた。

 

 特段重度の困ったちゃんがいるというわけでもなく、それでも何となくよどんだ雰囲気が気になる、といったところらしい。

 

 半年ぐらいして、職場内で担当替えをすることになった。

原因は何でもいいんだけど。

 自分の前にいるお姐さんがやたらと自分を罵倒するので、席替えさせるために配置換えをすることにしたのか、やる気なくした役職定年者の仕事を誰かがカバーしなければならず、その誰かが自分なのか。

 

 それで、自分が半年間いろいろ手直ししてきた仕事のやり方を引き継ぎ相手に伝えたところ、思いのほか良い反応が返ってきたのでちょっと意外な感じがした。

 と同時に、この職場のよどみが何なのかわかった気がした。

 

 この職場は、仕事は覚えるもの、という思い込みが強い。

 顧客の営業所の名前、用語、営業車の車番、業務を手配するうえで必要なデータなど。すべて頭で覚えるか、紙資料を毎回引っ張り出して参照している。

 

今どきこんなことしているのか。

 

excelの関数使ってデータベースから引っ張り出すとか

IMEの辞書機能使って入力楽にするとか

PCの操作説明するのに画面のハードコピーとって、それ見ながら説明するとか

そういったノウハウが、ない。

 

 なので、自分は何の気なしにそれらを修正、最小限の入力で作業完了できるようにしていたのだが、えらく新鮮に映る人もいたようだ。

 

そういえばこの職場の人が良く口にする言葉

“仕事を覚える”

 件の役職定年者から、自分の仕事引き継ぐのなら沢山のこと覚えなければだめだぞ、とすごまれていてうんざりしている。

 必要なデータや事項、データベース作って都度閲覧できるようにすればば覚える必要もない事柄がほとんどじゃあないのかな、とも思っているんだが、多分このような人は自分の成し遂げた仕事、というか共有させることもなくため込んでいた情報を都度勿体付けながら披瀝したいのだと思う。

 披瀝、苦手な言葉だなあ。

 

 もしこの職場だけじゃなくて、会社のあちらこちらにこんな吹き溜まりができていて、自分のような人が一つ一つ改善していけば、全体がよくなるのかな、と思えばやる気が出なくもないのだが。

 

 まあぼちぼち