吉野家で考えたこと

 昨日の朝、吉野家へ行った。

 その前の週も、吉野家へ行った。

それは自分としては相当に珍しいことだ。

 吉野家は大好きだ。

 地元を離れて東京で暮らし始めたとき、気軽に入れて安く食事ができ、しかもうまい吉野家には本当にお世話になった。

 学生時代の食の思い出の上位に、吉野家の牛丼はいつもある。

社会人になっても、地元でも、出先でも、ふと吉野家を選んでいた。

しかし、最近とんと足が向かなくなった。

 

最近っていつだろう?

いつだろう?

学生時代、週何回、どこの吉野家に行っていたのだろう?

 

ああ、2009年ころ、新潟にいたときは職場のすぐそばに吉野家があった。

週一ペースで吉野家で昼飯食べていた。混んでたな。

店員のお姐さんが要領悪くて、客全然裁けなかったんだよね。

 

。。。そんなことはさておき。

 本当に人の記憶などというものはあやふやなもので、実は学生時代もそんなに行ってはないのだけど、昔はよく行ってたな、という印象だけ残っているのかもしれない。

 

 若いころの吉野家の印象は、そのころのキャッチフレーズ通り安い、早い、うまい、だった。

 最近は、ひたすらクーポン撒いている感じがしたな。

 クーポン、確かにお得感はあるんだけどそれだけを理由に行くのはどうも気恥ずかしく、値引き額ほど得した気分がしなかった。

 そもそも、純粋な値引きというよりはサイドメニューとか、より単価の高い商品に誘導しよう、という感じのクーポンが多かったし。

 

 相変わらずクーポンは多い。

 精算する際に手渡しされる神のクーポンは姿を消したようだ。いいと思った。

 あれがあると財布の中整理できないし、かといって捨てるのもったいないし。それでそのクーポンは利用可能期間を迎えるまで財布の中に居座っていた。

 

 最近新たなやり方を思いついたようだ。

スマホの万歩計と連動する吉野家アプリなるものが実装された。

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歩いた距離によって、クーポンがもらえるというものだ。

 1000000歩歩くと牛丼一杯ただになるらしい。

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 自分は今までも走ったり、一日一万歩くことを自分に課しているので、やることは変わらずに楽しみが増えるのはいいな、と思って取り組んでいる。

 そんなわけで、昨日はアプリダウンロード御礼としていただいた30円引きクーポンを使わせていただいた。

 食したのはこれ。

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 吉野家はこれを、菅田将暉スペシャルと称しているらしい。

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 朝一とはいえ、自分の周りで食事しているのは作業服やゴルフウェア姿の中年以上の男性なわけで、なんで菅田君なの?とも思った。

 LINEについていた映像をみていたら、菅田君がいつも牛丼食べるときにつけているサイドオーダーのセットをそのまんま”菅田スペシャル”と呼ぶことにしたんだとか。

 実際注文伝票にも”菅田スペシャル”とあった。「牛丼並、キムチとねぎと卵つけて!」というよりは”菅田スペシャル”の方が通りはいいと思う。

 これだけサイドメニューつけると普通の牛丼より200円高い訳で、朝食に580円かけるのは自分的には難しいな、と思った。

 しかし食してみると牛と玉ねぎだけの牛丼よりも、いろんな食感と味を楽しむことができ、これはいいんでないの?とも思った。

 ちょっと口が幸せになった感じで、店を後にした。

 

 その日吉野家を出ていく気持ち、いつもとちょっと違っていた。

 なんだろう。

 580円は高い!とその時思ったが、星乃珈琲店では700円のセット頼むし、丸亀製麺でもついその位の金額は使っている。

 

 安くてうまいのはもう当たり前、そんな仕組みを吉野家自身が作ってしまった。

 それ以上を目指すには何が必要か? 

 楽しさ、だろうか。

 星乃珈琲は新聞読んで2時間ほど過ごすことができる。

 丸亀製麺はセルフサービス。サイドメニューも自分で取ることができる。ちょっとしたエンタメ、テーマパーク気分を感じられるし、期間限定メニューが途切れることなく展開されている。。

 そしてどちらも店の天井が高く、解放感を味わえる。

 

 吉野家もおいしさに楽しさをプラスしようとしているのかな。

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 歩数計アプリ使わなくても相変わらずLINEでクーポンはもらえるけど、自分が体使った成果でもらったクーポンのほうがつい使いたくなる。

 いろんなトッピング付け加えるのはちょっと躊躇するけど、菅田スペシャル!って吉野家にはちょっと場違いな言葉でオーダーすることでちょっと照れくささ込の混じった楽しさを味わうことができる。

 

 面白いな。

 こんなこと考えていると、都会では菅田君ファンの女の子が牛丼食べているのかな、とか想像が膨らむ。

 吉野家へ出向く回数が増えそうだ。

 おやおや、先方の思惑通りになってしまいそうだな。