大事なのはチャレンジよりもガマン?

 一見地味ながら良質な番組を提供してくれるNHK-Eテレ

 家人が好きだったNHK Eテレの「スーパープレゼンテーション」、何となく見てたら嘘についてのプレゼンを二つやっていた。

 主題はひとつだがポイントはいくつかに分かれていて、

  • 嘘をつくには高度な概念操作能力が必要
  • 社会になじむためには嘘は必要
  • ガマンできる人が将来成功する

みたいなことを聴衆に語り掛けていた。

 

嘘をつく=非対称性を理解できる

 嘘をつくためには、相手がこの嘘を見抜けないだろう=相手はこのことを知らないだろうという見込みを立てることが必要。

 相手の状況、しぐさ、反応から理解の度合いを推し量る能力がないと、ばれない嘘をつくことはできない。

 なので、それなりの嘘をつける幼児、相手をだますことを試みるだけの胆力がある幼児、というのは将来有望なのだろう。

社会になじむためには嘘も必要

 嘘、というよりも、小さな政治力。

 多少言ってることに無理があっても周囲に認めさせることができる子供は、将来有望なのだろう。

ガマンできる人が将来成功できる

 結構有名な実験なのだが、目の前にあるマシュマロを、15分間食べずにガマンできれば、もう一個もらえるという課題を与えられた子供たち。

 15分我慢できた子供は将来社会的に成功でき、我慢できずに食べてしまった子供たちは問題のある人生を送っているのだという。

 最近ブログやネットでお見かけする方々が、ご自身の生活習慣を語っているのを見ると、常人よりも規則的な生活を送っておられる方が多いようだ。

 こういった方は、やりたいことを実践するためにはこんな生活を送らなきゃ、という意識が高く、飲みたい!夜更かししたい!といった欲求を押さえることができるのだろう。

 アニメを見ていても、飲んだくれのスラッガーとか、ムリムり!!という状況から結果を出す人がファンの心をつかむのではあるが、現実世界でそのようなことが少ないから、二次元世界の登場人物に夢を託すのだろう。

 世に自己啓発や自己改革につき指南する本はあまたあるけれども、その行為が自分のどのような欲求を満たすためのものか、いわゆるマズローのピラミッドのどのあたりに属する欲求を満たすためのものなのか、ちゃんと整理して説明したものは思いのほか少ないのかもしれない。

 これだけでやせられる、これだけで成功者になれる、と謳うほうが、とりあえず売れるだろうし。

 

 飲みたい欲、寝坊したい欲、一人でいたい欲に負けてしまってる自分。

 どんな自分になりたくて、そのために何をやらなきゃいけないのか、もうちょっと考えてみよう。