インサイドヘッド / inside Out で自分を取り戻してみよう【Action Reading】

ディズニー/ピクサーの2015年のアニメ

インサイドヘッド/ Inside Out をみてみました。

注)内容やリンクにネタバレあります。

どんな映画か

 制作はPixer 配給はDisney

  発案から公開まで4年をかけたという意欲作。日本での興行成績は40億円。

 同じDisneyの作品ベイマックスには及びませんが、ドラえもん進撃の巨人など当時の話題作を押さえて堂々の10位につけています。

インサイド・ヘッド - Wikipedia

2015年日本国内映画興行収入ランキングTop50【PRiVATE LiFE】年間ランキング

ストーリー:事件は起こりません

平凡な少年が、ある日突然現れるスーパーロボットを操る特殊な能力持っていた、

とか、

ある日宇宙から何かやってきた、

とか、

この世界が実は絶体絶命の危機に瀕していて、

何とかするにはどこかにある七つのカギを何とかして探さなきゃ、

とか。

そういった要素はこの映画にはありません。

 でも堂々の10位をマークしている、その秘密は何か?

世界観

 そもそもこのプロジェクトは、脳科学者や精神科医への綿密なインタビューから始まったのだそうです。感情とは?心とは?思い出とは?それらはどう発生し、どう変化し、そもそも何のために必要なのか。

感情や心は、生き物である人間が生き続けるために必要だから、存在するのです。

 こう語っていくと、ディスカバリーチャンネルNHKのドキュメンタリーのようなタッチの作品になりそうですがそこはPixer、どう娯楽作品としてまとめるか知恵を絞ったようです。

その工夫の一つがこれ

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心の中の感情たちをかわいらしいキャラに仕立ててます

二つ目はこれ

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日々経験した出来事を思い出ボールとして保管する、という設定

そして三つ目

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思い出ボールは、ジャンルごとに、頭の中のテーマパークに長期保管されるのです

このデザインセンス、すごいとしか言いようがないですね。

それで、何が起こるの?

 人が成長していくうえで、自分自身の内面や身体、周囲の環境の変化に心がどう対応させるかが大切。

 この物語はその過程を、五色のキャラの活躍と頭のテーマパークの変容で見える化しています。

 幸い、この物語の主人公は優しい両親に恵まれたとても良い子で、幼少期から積み上げていった黄色い幸せな思い出ボールたちとともに思春期を迎えようとしています。

が。

世の中にはそうでもない人たちも多くいるのが現実。

愛着障害

https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51-NlxL7h8L._SL160_.jpg

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4334036430/no20170416-22/

 

まだ世間的な認知度は低いのですが「愛着障害」という言葉が注目されています。

 幼少期に適切な愛情を受けられなかったことで、心がバランスよく育つことができず、大人になっても集団になじめなかったり、情緒が不安定だったり、自分に自信が持てない、という人が多い。

 一人一人がこの現実に向き合い、過去と折り合いをつける、乗り越えることで個人も社会ももっと居心地の良いものになるのではないか、というのがこの本の趣旨です。

 

しかし

心と向き合うのは難しい

ましてや他人の心となればなおさらです

  • 腫れ物に触るな
  • レッテルを貼るな
  • 自分は加害者なのか?
  • 被害者なのか?
  • 誰にでもあることだ
  • 昔はみんなこうだった

などなど。

 ほかの心の問題と比べて、対象者が多く、程度もさまざま。時として毒と薬は表裏一体なこともあるので、すべてのつらい経験が否定されるべきものというのも違います。

 

なのでこの際、

インサイドヘッド見ながら少し考えてみるのもいいかと。

自分の中にどんな思い出があるのだろう。

それは今の自分にどんな影響を残しているのだろう。

自分の心のリーダーは誰なのだろう。

  • 黄色いヨロコビ(積極性)
  • 紫のビビリ(慎重さ)
  • 緑のムカツキ(異物からの自己防衛)
  • 真っ赤なイカリ(決断と攻撃性)
  • それとも青いカナシミ(?)

自分の心のテーマパークは、どんな構造をしているのだろう。

どの感情も、自分が生きていくためには不可欠なのですが、ちょっとバランスが崩れているのであれば調整が必要。

 

瞑想とか、運動とか、A4メモ書きとか、メソッドはよりどりみどりです。

 

DVDのおまけに、ヒントがあります。

 最近のDVDには制作の裏話納めた映像がおまけについてくることが多いのですがこの作品も例外ではありません。

 インサイドヘッドのおまけ映像では、この作品にたずさわった女性たちが、それぞれ自分の思いを語っています。

 世界に名をはせるPixerの作品に関わった人たちでありながら、その素顔は驚くほど普通で、市井の人たちのようでした。

 産休明けだったり、最初の夢は破れていたり、ウェイトレスから這い上がった人だったり。

 アニメのおまけとしてはとても地味なのですが、心に響くものがありました。

 この人たちは、この作品を作りながら自分の心と向き合い、自分の心の声を聴きながら、4年以上の時をかけてこの作品を生み出したのではないのかな、と思いました。

 

 だから、見ている我々も、自分の心とちょっと向き合うことで自分の物語の脚本を書き上げ、登場人物を演じ、少しでもハッピーなものにできるのではないでしょうか。

 

 思い出ボールの色は、あとから変えることができるらしいです
 五人のだれかが、力を貸してくれますよ。
 

そうそう、

この作品のコピーは

「これは、あなたの物語ー」

でした。

 

*チャレンジシートです

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