「ブロックチェーン・レボリューション」を読んでみました。【続き】

 昨日「ブロックチェーン・レボリューション」を読んで思ったことをとりとめなく書いてみました。

 読みかえしてみて足りないな、もっとはっきりさせたほうがいいな、と思った部分があったので付記してみます。

 

AI化、IoT化とブロックチェーンと混同してました

 中盤から「こんなことできるといいね」みたいなことをつらつら書いていました。一部は本書の受け売り、それに加えて自分の願望も織り交ぜています。

 書いているうちに概念が混ざってしまった感があるのでここで整理しましょう。

 AI化=人工知能

 機器などの制御プログラムの進化形。従来のプログラムは、当初想定された通りの反応しかしない。そのため

  • 想定外の事象に対応できない
  • 人間がそれらに気付いてプログラムを書き換えないとそれらに対応できないまま

スマホのアプリが不定期にアップデートされますが、まさにこのことかと思われます

  • 処理した「経験」を次に生かす、という機能がない

 社内イントラに掲示板を立ち上げ「業務上のお悩みや情報を共有しましょう」と歌うものの、投稿が増えるばかりでその情報を次に生かした形跡がない、あるとすれば社内告発の件数を内容ごとにまとめてグラフ化する程度。

 AIというのは①②のような状況にならないよう、経験を積むごとにプログラムを自分で書き換え、想定外の事象にも対応できるようにしたもの。ではないかと。

IoT=Internet of Things

 インターネット=スマホやPCの独擅場でしたが、それ以外の機器、特に車や家電に搭載、ネットワーク化することで利便性を高める、というもの。

 昨日Facebookに面白い投稿があったので拝借させていただきます。

 

車の中で着替えていた。エンジンが止まっているのに車が揺れたため、防犯システムが作動。あ、いかんと思ったかいなかのタイミングでセキュリティ会社から携帯に電話が「あなたの車、誰かが動かそうとしてるみたいですよ」「すみません。自分です。。」

 

 

最近Googleもそうなってますね。

 日ごろ使っていない端末から、自分のアカウントでGoogleにログインしようとするとスマホタブレットに「ほかの機器からあなたのアカウントにアプローチありましたけど、ログインしちゃっていいですか?」みたいなメッセージが来ます。

では、ブロックチェーンは?ブロックチェーンでないとできないことは?

 チェーンというと何かが一列につながった状態をイメージしますが、その機能をもっと的確な言葉にすると「分散型台帳」になるそうです。

 実体のない仮想通貨の信頼性を保証するには、その通貨がいつ発生し、その後どこでどのように使われたかの履歴を正確に記録、当事者全てが等しくその情報を共有できる仕組みが必要です。

 そのためには、それら台帳を一か所のサーバーではなく、当事者全て、もしくは代表者のパソコンに保管しておく仕組みが必要。

それがブロックチェーン。

 なので昨日のブログに書いたことすべてがブロックチェーンと親和性があるかというと、そうではないのですね。

 

改めて、ブロックチェーンができるとできるようになること

社会インフラ、ライフラインののコントロール

 水道管の要所要所、電柱についている変圧器にチップを入れておき、異常値が出たら修理や交換に向かう、という仕組み。

 お金も立派な社会インフラなのですが現状は人間の目視、手書きの伝票によるコントロールしかできていません。個々の運搬機器、精算機、金庫、事務職員のPCをネットワーク化することで効率化が図れると思います。

契約をめぐる仕組み

 個別に取り交わされている契約の情報をすべて取り込んでネットワーク化する。メンバーは、その階層ごとにアクセスできる情報が区分されている。

 意思決定が速く正確にできる、水面下の根回しや縁故などといった不合理的な行動がいらなくなる、というメリットが期待できます。

車両の運行

 業務用の車両を保有する事業所は、それらの出発、到着に際し運行管理者による点呼を行っています。

点呼の内容:健康状態、車両の異常、業務内容の確認

 血中アルコールは検知器を用いて図るものの、ほかはすべて口頭で行っているので、互いに口で言った内容を信用するしかありません。

 車両状態=IoT化により、異常の有無を車両自身が検知できる

 運転手の健康状態=車両内のカメラ、センサーでアルコール値、脈拍、心拍数、体温を検知、異常があれば人の管理者に報告、判断を仰ぐ、という仕組みが将来出てくるかと思われます。

 ただ、脈や体温については人それぞれ適切な値があり、その時の状態のみで異常の有無を判断することはできません。ですので、その事業所が保有している車両全てをネットワーク化し、日々の運行中のデータと比較して異常がないかを確認させます。ブロックチェーンの技術はここで必要になってくると思われます

お金の履歴

 税金の使い道などが明らかになれば不正はなくなる、とは思うのですがそれをどうやって?となるとすぐに答えが見つかりません。

https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/money/c06.htm/

市中に流通している日銀券は160億枚。

 新札はそれぞれ日銀で番号管理ができているので、仮に新札が盗まれた場合はそれがどこで使われたか追跡が可能。流通中の券もそれぞれにナンバーが付与されているので、ATMやレジで受け渡しを行う際にすべてリーダーを通し、ナンバー管理をしていけば個々のお札の動きはつかめます。

 それだけの手間をかけるコストとメリット、必要性ががあるか、ということですが。。

労働者の比率の減少

 高齢化で、働く人の人数が減っています。問題としなければならないのは絶対数以上に比率が減っているということ。少ない労働者が、働かない人の分まで働く。だとしたら機械に任せられる部分はちゅうちょせず切り替えていかないと、みな過労死してしまいます。

生産性の向上

 日本人は労働時間が長い!生産性が低い!とずっと言われていますが理由の一つが、些末な事務処理を合理化せず、人力で、担当者が勘で行っているため、ではないでしょうか。

 ですので、AI、Iot、その制御系の一つであるブロックチェーンを躊躇せず導入して効率化を図っていく必要があるのです。

 日銀券の動きをすべて把握する。一見無駄なようですが、資料を部下に作らせたがる上司から開放される人が多く出てくるのではないかと思います。

 

今のところのまとめ

 いまのところ、社会を支えるインフラの運用の精度向上、業務の適正化の実現のためにブロックチェーンは有用ではないか、と思われます。